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最初にやること
相続の相談にいらっしゃるのは、相続を受ける側の息子さんや娘さんなどがほとんどです。
その時に私が言うのは、
「最初に、あなたのご両親の全財産を正確に把握してください」
ということです。
これは、
どんなに仲のよい親子であっても、多少嫌な感じになる
ものです。
親が健康である時なら、なおさらです。
そこで、税の専門家である私が間に入ることで、話がスムーズに進む場合があります。
相続で揉めないためには
やはり遺言書をつくっておくことをおすすめします。
税理士は遺言書の作成はできないのですが、税に関してはプロですから、弁護士や司法書士と協力して
遺言書の作成にも関わってまいりたいと思っています。
相続をスムーズに進めるためには、とにかく信頼していただくことがすべてです。
全財産を教えてもらわないことには、ベストなご提案ができなくなってしまいますからね。
相続で揉めないためには
相続税というのは、他の税と違って安ければいいと
いうものではありません。
円満に終わる相続が、ベストな相続だと私は考えています。
最近は、教育資金の生前贈与については一定の条件を基に
1人につき1,500万円まで税金がかかりませんので、
相続税対策として子供や孫への生前贈与にばかり注目が
集まっていますが、その一方で、
「生前に思い出を共有する」
という考え方も
あるのではないでしょうか。
つまり、財産が揉め事の火種になるのであれば、全部使ってしまおうということです。
たとえば、親戚一同で旅行や食事に行き、その費用をおじいさんが全部払うというようなことです。
お金は残らないかもしれないけれど、
生きているうちにみんながハッピーになるお金の使い方もある
ということを知っておいても損はないと思いますよ。